保育関連施設における求人採用担当者に向けたお役立ち情報

現在、人口の高齢化や子育て家庭の働き方が変化によって保育園や保育所の重要性が注目される中で、保育施設の求人採用担当者が抱えている課題も多いことと思います。「適性を持った人を採用したいが、どのように求人をすればいいかわからない」ということは、多くの採用担当者に共通する悩みです。

そこで「保育」をとりまく現状をつかむことで、求人採用の参考となるお役立ち情報を紹介したいと思います。

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保育に関連した学部・学科を志願する学生は今後増えることが予想される

現在、保育士不足によって多くの地域で待機児童が存在するなど、子どもを育てる環境の整備が社会の大きな課題となっています。そのような社会の流れやニーズを受けて、保育に関する学部・学科を設置する大学や専門学校は増える傾向にあります。

それと同時に、学生の中には自身の将来を見据えた上で、社会の変化に敏感に対応しようと考えている人も多いのが現状です。そして、保育や幼児教育に興味・関心を持った学生も増える中、学生によっては単純に保育士を目指すというだけでなく、社会福祉などのテーマを下地に保育について学ぶことのできる環境(大学や学部)を選ぶ傾向があるようです。

そのため、現在では子どもの教育を含めて、社会福祉や社会貢献に関心を持っている学生も少なくありません。

採用に関しても、保育にのみ焦点を絞るのではなく、社会における子どもの教育のあり方や福祉をテーマに志願者の興味・関心を引き出すことで、よりモチベーションの高い人材を採用できる可能性が高くなると言えます。

保育士のやりがいと同時に、その他の業務にもモチベーションを見出せる人材を探す

保育士は社会の基盤とも言える教育に携わる仕事なので、やりがいもその責任も大きいと言えるでしょう。とは言え、実際の保育士の仕事は子どもの保育だけなく、地域社会との連携や保育園・保育所の運営に関わるなど、業務は多岐に渡るものです。

通っている子どもの保護者への対応はもちろん、地域への貢献や保育園の校舎の安全・管理などにも関心を向けられる人材を採用できることが理想だと思います。そして、求人の際もそのことをきちんと伝えることで、より広い視野を持った志願者が求人に応募してくる可能性が高くなると言えます。

大学や専門学校で保育学や社会福祉を学んだ学生の中には、保育以外に例えばビジネスにも関心を持っている人もいるかもしれませんし、将来的には保育園を経営することに興味を持っている志願者もいるかもしれません。多くの志願者が、常に一つの物事に興味・関心を絞り切っているとは言い切れません。

そのような人材のモチベーションを引き上げる工夫をすることも、採用担当者にとっては必要なことと言えるでしょう。

求人のタイミングと方法を考える他に、潜在的な志願者のニーズや傾向を把握する

保育士の求人は常にそれほど大量にあるわけではありません。例えば、民間企業グループの保育事業者は、自社の運営する保育園に定期的に派遣できる保育士を必要とするため学生の定期採用も行っていますが、多くの保育園ではポストに空きが出たときや、業務上パートやアルバイトとして臨時に保育士を採用することも多いと思います。

保育士の求人を探している人は、普段からインターネットや新聞・広告の求人欄などで求人情報に目を通しているものです。

情報取得のための手段が増えた現在は、志願者はどのような方法で求人を見つけて応募してくるか、なかなか一概に把握できないものです。また、大学や専門学校の就職課に求人を掲載するときには、そのような学校の卒業生の進路を調べてみて、どのような就職先に就いているのかを把握することも採用担当者にとってプラスとなると思います。

例えば、卒業生の中には民間の福祉関連企業へ就職する学生もいるかもしれません。現在の学生がどのような興味・関心を持っているのか、それを大まかにでも知ることで、志願者にどのような傾向や適性があり、どのようなモチベ―ションを持っているのか理解できるようになるでしょう。

採用条件をできるだけ明確にしておく

多くの保育園は採用条件に保育士資格保持者を求めています。しかし、それだけでなく子どもの教育の現場という立場から、落ち着いて長く働いてくれる人材の採用を希望する採用担当者がほとんどだと思います。これは一般的に言えることですが、雇用者と被雇用者との間のミスマッチから採用後に人材が離職してしまうケースを極力減らしていくためにも、採用条件をできるだけ明確に説明できるように心がけましょう。

ミスマッチによる離職は、雇用者にとっても被雇用者にとってもデメリットであることを忘れないでください。雇用者にとっては採用コストを無駄にしてしまうことになりますし、被雇用者は転職回数が増えることで市場価値が下がってしまいます。

採用側は人材の採用をプラスに考えている前提があることを忘れず、人材の離職は雇用者にとっても不利であることを覚えておきたいものです。

キャリアアップについて説明する

保育士のキャリアアップ方法は、現場の保育士の仕事から始めて、だんだんと管理職(主任保育士やリーダー)の立場になっていくというキャリア形成がほとんどだと思います。

臨時職として採用された志願者の場合、例えば一つの保育園で雇用期間が終了しても、その経験を活かして次にまた他の保育園で臨時職として採用されることもあるでしょう。

また、産休・育休から復職できるのか等、将来的な問題について考えている志願者も多くいると思います。志願者にできるだけキャリアアップや給与体系、福祉環境について適切に説明することは、志望者にとっては安心感につながるので、安定して長期に働いてくれる可能性が高くなると言えます。

採用に正解はないことを忘れないでおく。採用担当者も園内の保育士との連携や研修制度の構築に協力する

ここまで採用に関するヒントを書いてきましたが、あくまで人材の採用に正解はないことを覚えておきましょう。採用前にどれだけ面接や面談を繰り返しても、一定の期間で一人の人物についてすべてを理解することは不可能です。

また、採用後にその人がどのように仕事にやりがいを見出して変化していくのかは採用前にはわからないものです。そのためにも、採用担当者であっても日頃から他の保育士と連携をとって、今現在どのような問題を抱えていて、新しい人材にどのように働いてほしいのか、どんな特性やスキルを持った人が理想なのか等、できる限り課題を明確にしておきましょう。

採用された人材の立場で考えても、職場で求められている課題をきちんと把握できた方が、きっと自分の強みを活かせることでしょう。また、採用後の研修制度の考案・構築に積極的に参加するなど、採用後に人材が活躍できる環境を充実させることも、採用を成功させるために必要なことと言えます。